非破壊試験・微破壊試験

建築物や橋梁・擁壁等の鉄筋コンクリート構造物では、構造計算に基づいて、鉄筋が組み込まれています。また、定尺以上の長い鉄筋を必要とする場合は、圧接等を行って使用します。設計通りの鉄筋量が施工されていることは必須条件です。また、圧接不良は大変な欠陥となりかねません。
しかし、出来上がった建築物・橋梁・擁壁等の鉄筋が設計通りに配筋されているかどうか、また、鉄筋の圧接が適切であるかどうかは外見で判断出来ません。そこで私達は電磁波及び超音波を使って、以下の検査を行います。

検査項目

超音波探傷試験

鉄筋のガス圧接部を超音波探傷検査機によって不良圧接かどうかを検査します。

鉄筋レーダ探査

コンクリート構造物内部の配筋状態及び鉄筋かぶりについて、電磁波レーダを用いて確認をいたします。

超音波による強度測定、クラック深さの測定

コンクリート構造物のひび割れ深さや強度について、超音波により確認をいたします。

ボス供試体試験

ボス供試体は、構造体コンクリートとほぼ同様な環境・施工条件で作製されるため、コア供試体と同様な強度試験結果が得られます。
また、コアの採取を行わないため、構造体コンクリートを殆ど損傷させることなく試験を行うことができます。

アンカーボルト引抜き試験

トンネル天井板・コンクリート塊の崩落や吊下げ物の落下など、アンカーボルト引抜き力低下や損傷・破損等による事故が多発しています。アンカーボルト引抜き力の低下は、目視検査や打音検査では確認困難であり、アンカーボルト引抜き試験を行って、直接耐力を確認することが最も有効・確実です。